2022年10月20日

3. 水の再利用技術とは?研究開発が進む背景とメリットについて

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水の再利用技術とは?研究開発が進む背景とメリットについて

本コラムでは、水の再利用技術とはどのようなものか?というところから、研究開発が進む背景、排水再利用システムの導入によって得られるメリットについて解説しています。

水の再利用技術は、地球環境・自然環境の保全に貢献するだけでなく、下水量の削減やコストカット、CSR対策など、事業者にとっても有効的なものだと言えます。

弊社ゼオライトの排水再利用システムや導入事例についてもご紹介していますので、システム及びプラントの導入を検討されている方は、ぜひ参考にご覧ください。

水を再利用する技術とは

地球上における面積の2/3は水です。しかしその大部分は海であり淡水は約2.5%しかありません。地球温暖化や人口増加、世界各国で頻発する自然災害等に伴い、利用可能な淡水資源は減少傾向にあります。そこで注目されているのが、「水の再利用技術」です。

水の再利用技術とは、施設や工場等で使用された排水を回収して、中水(※)として利用できるように処理を施す技術のことで、主に地球環境や水資源の保全を目的としています。

※:中水とは、生命や健康に悪影響を及ぼさない程度に処理された用水のことで、雑用水とも呼ばれる。飲み水としては利用できないが、水洗トイレや清掃、工業、農業、修景、融雪、河川維持などに利用される。

水再利用技術の研究開発が進む背景と水処理の課題

国土交通省の「水資源問題の原因によると、2050年には世界人口の40%以上が水不足に見舞われると予想されており、また、同データによると、以前より深刻な水不足が問題となっている中東及び北アフリカだけでなく、中国やインドといった近隣のアジア諸国でも高い水ストレス状態であることが読み取れます。

世界一の水処理技術を有すると言われている日本も例外ではなく、国土交通省の「日本の水資源の現状・課題」によると、水道水の断水や減圧給水、工業用水不足などによってたびたび渇水が発生しており、生活・農業・工業で大きな被害が出ていると報告されています。

また、水処理設備の普及・整備が進む一方で、下水道に流れる汚水や雨水の量が増加しており、下水処理設備及び施設への負担が高まっていることも問題視されています。

このような背景から、今後の日本国内においては持続可能な水循環システムの樹立が課題だと言われており、特に水の使用量が多い事業者においては、排水再利用システムや排水浄化システム、井水浄化システムなどの水処理設備を施設に導入することによって、水処理課題の解決に貢献することが望まれます。

水の再利用技術で得られるメリット

水の再利用技術は、下記のような様々なメリットをもたらします。

  • 限られた水資源を最大限に有効活用できる
  • 地球環境・自然環境の保全に貢献できる
  • 上下水道の経費削減につながる
  • CSR活動(※1)につながる
  • 廃熱利用や熱エネルギーの削減など

特に、水の使用量が多い食品工場やホテル、病院、商業施設などでは、排水を浄化して再利用することで上下水道代が削減できる上、放流水の水質維持にもつながります。

この他にも、再利用された中水は噴水や池、オブジェ等に使われる環境用水としても利用でき、ヒートアイランド現象の緩和や景観の改善、生物の生息環境確保に貢献することができます。

※:CSR活動とは「Corporate Social Responsibility」の略称で、「企業だけでなく地域や環境にとっても利益がある活動を実施する社会的な責任」という意味がある。
【参照】CSR(企業の社会的責任)|厚生労働省

水処理について詳しくは
こちらもご覧ください。

ゼオライトの排水再利用技術

ゼオライトの排水再利用技術は、水中のあらゆる固形溶解物を99.9%除去する逆浸透膜(RO膜)を使い、排水の再利用を実現しています。また、導入後は20〜50%のコスト削減が見込めるため、持続可能な経営にもつながります。

【ゼオライトの排水再利用システム】

排水再利用システム

逆浸透膜(RO膜)とは、水不足解消のために実用化されたろ過膜の一つです。超微細な網目を持ち、細菌やウイルスだけでなくイオン分子まで除去できるため、海水の淡水化や超純水の生成等に役立てられています。

水処理膜については「水処理膜とは?仕組み・技術・活用方法をわかりやすく解説で詳しくご紹介していますので、併せてご覧ください。
また、ゼオライトの排水再利用技術については「排水浄化システム」でも詳しくご紹介しています。

ゼオライトの排水再利用システム導入事例

ゼオライトの排水再利用システムを導入されているホテル日航福岡様の事例をご紹介します。

ホテル日航福岡様は客室総数360室を有する大型施設であり、環境負荷を軽減するために以前から排水再利用に取り組んでおられたのですが、装置のリニューアル時にゼオライトの排水再利用システムを導入されました。

風呂やシャワーから出る排水を回収し、排水再利用装置にて最大1日あたり60㎥を安全な中水に処理。トイレ用水として再利用しています。

ゼオライトの排水再利用システム導入後は、「設置スペースも非常にコンパクトに収まり、大変満足しております。」と評価をいただいております。

ホテル日航福岡様のインタビュー全文は事例インタビュー」からご覧いただけます。

水の再利用技術はゼオライト株式会社へご相談を

ゼオライト株式会社は、水処理プラント及びメンテナンス事業を軸に、50年以上に渡ってお客様の期待を超える「良質な水」と「サービス」を提供し続けてまいりました。

【ゼオライトの実績】

  • 逆浸透膜プラント400件以上(専用水道での国内導入数No.1)
  • 水処理プラント納入実績1,000件以上

小型の業務用装置から大規模プラント、災害対策用ユニット型浄水設備まで、幅広い対応が可能です。
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