ゼオライト株式会社は、2024年8月で55期を迎えることができました。これもひとえにお客様をはじめ、地域の皆様、お取引先各位、協力会社の方々、皆様のご支援の賜物と厚く感謝申し上げます。
今日まで、お客様の事業ニーズや水質環境に応じたソリューション事業を展開し、事業エリアは九州に留まらず、関西、首都圏、全国へと拡大してきました。全国各地で弊社の水処理装置が稼働しており、1日あたりの造水量は約10万トン。これは飲料水に換算すると、3,300万人分に相当する水量となります。
弊社のこれからのビジョンとして、既存事業に加え、水に関する様々な課題解決にチャレンジしてまいりたいと考えております。まず、世界的な水不足に対する貢献です。国連によると、人口増加や気候変動に伴い、2050年には世界人口の約40%以上(39憶人)が深刻な水不足に見舞われる可能性もあると予想されています。また開発途上国においては、インフラ整備の遅れによる環境汚染や清浄な水が手に入らないという課題もあります。この課題解決にむけ排水再利用技術を更に磨き、「分散型水循環システム」で貢献すべく活動を進めてまいります。
もう1点が、国内における水道事業への貢献です。世界の人口増加とは反対に日本国内では人口減少が顕著であり、簡易水道や小規模水道においては施設の老朽化等により「安全」「持続」「強靭化」の点で問題が顕在化しつつあります。地下水を活用した「分散型給水システム」による新たな給水サービスを過疎地域等へ提案し、だれもが安全な水を安心して利用できる「持続可能な水インフラ」の構築に貢献してまいります。
これまでもこれからも、水の仕事を通して社会に貢献し続けるゼオライトであり続けるよう事業に邁進してまいります。今後とも益々のご支援とご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
代表取締役社長 嶋村謙志