想定以上のコストメリット、 設置後のリレーションで進化するプラントを実現
福岡市のランドマーク『キャナルシティ博多』福岡市の再開発プロジェクトとして1996年に開業。約4万3,500平米の敷地に、ショッピングモール、映画館、劇場、ホテルなど様々な業種業態が軒を連ねる複合施設。キャナル(Canal)=「運河」という名の通り、「水」と縁が深い施設が導入した水処理プラントについて、福岡地所株式会社 ご担当者様にお話を伺いました。
ゼオライトのプラントの導入の経緯をお聞かせください。
このキャナルシティは建築段階で、「水」の処理に関してはしっかりとした計画を立てていました。福岡市は水事情に恵まれておらず、行政で節水の取り組みをしているので、この施設でも節水計画を立てて建設しました。当初はゼオライトさんとは別の会社のプラントを設置していました。しかし、なかなか軌道に乗らず見直すことになり、すでに当社のグループホテルで実績があり、水の専門家である、ゼオライトさんに立て直してもらおうとしました。
福岡の水事情があまり恵まれていないということですが、キャナルシティにとってゼオライトのプラントを導入するメリットはどういった点でしょうか。
最大のメリットはコスト削減です。現在の福岡ではあまりないですが、私が子供のころなんかは計画断水は当たり前でした。それ程水が豊富にない地域であるため他の都市と比較しても水道料金そのものが高く、この規模の施設になるとランニングコストがかなりかかります。また、ただでさえ少ない水資源をこうした施設が大量に使用することで、より水源を失います。ゼオライトさんのプラントを導入してからは、公共の水資源を出来る限り使用せず、運用するよう努めています。さらに、万が一に備えるという観点もあります。福岡市の水道水に100%依存した状態であれば断水が起こった瞬間、館内の施設の運営ができなくなってしまいます。自前で水源があることはそうしたリスクヘッジにもなっています。
実際に導入をされてその目的は果たせていますか。
コスト削減に関しては、導入前に机上でおよその計画を立てていただきましたが、実際に運用を開始するとその計画を上回る結果を出していただき感謝しています。リスクヘッジに関しても寄与しております。こうした設備は事故やトラブルが常に心配ごとですが、この点においては安心しています。元々トラブルが起きないように設計されたシステムですが、ゼオライトさんのメンテナンススタッフが定期点検に来て管理をしてくれますし、私たちも日常点検を行ってお互いに情報共有をして機械トラブルが起きないようケアしてくれています。
施設内に運河が流れたり、噴水のショーがあったりと水のイメージが強いキャナルシティですが、水に関して特別な思いがあるのでしょうか。
そうですね、施設の中心を運河が流れており、施設の名前からしても水は切っても切れないですね。おそらくお客様や市民の方から見ると、水が豊富に使われているイメージがありますが、裏側では水や資源を大切にしようと努力をしています。ゼオライトさんのプラントもその一環ですし、別のプラントでは飲食店などから発生する排水を処理し、再利用しています。 意外と知られていませんが、もったいないと思われがちな運河の水は水道水でなく雨水を利用しているのです。
ありがとうございます。最後に、ゼオライトはキャナルシティにとってどのような存在でしょうか。
私の仕事は建物のエネルギーをいかに効率よくするかを考える仕事です。水資源に限らず、電気、ガスなどあらゆる側面からエネルギーに関して考えていくなかで、例えば電気に関しては電力会社に相談しますが、ゼオライトさんは水の分野での相談役です。とても頼りにしています。というのも私の癖なのですが、アイデアベースのことを思いついたらすぐに相談するのです。実現できるかどうかは別にして。そんな青写真をゼオライトさんに「こんなこと考えてるんだけどどうかな?」と聞いたら結構実現させてくれるのです。これから水の環境は気象の変化などでいつどうなるかわかりませんが、臨機応変に対応をしていただけるので、これからもたくさん青写真を渡していこうと思います。
※掲載内容は掲載当時(2015年)のものです
福岡地所株式会社 様
サイト | http://canalcity.co.jp/ |
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